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ビーチクリーンでは環境は向上しない。~なにが問題なのか。



写真提供:三平さん
一色海岸で行われたビーチクリーン。


一色海岸にある海の家、GINZA LAMPで、この夏、毎日新聞が移動支局を置き、ここでビーチクリーンを行うということだ。ビーチクリーンのために3万枚のゴミ袋(ペットボトル利用)を用意し、期間中実施するということらしい。結構なことだ。

葉山に移動支局開設へ(毎日新聞まいまいクラブ)

その趣旨はこういう事らしい。

(以下引用)

 今年5月に環境省が発表した「快水浴場100選」に県内の海水浴場の名前がありませんでした。98年発表の「水浴場55選」には県内から3カ所、01年発表の「水浴場88選」には県内から4カ所が選ばれ、いずれも一色海岸が入っていました。「棄権しない限り一色海岸は100選に選ばれると思っていた」(葉山町職員)だけに、入選ゼロは県内の関係者にとって衝撃的でした。

(引用終わり)


一色海岸の評価が相対的に落ちてきているのであれば、それは問題である。そのことには全く同意できるし、そのためのビーチクリーンは、一つの手段としてはそういう方法もあるのかなとも思う。

しかしここで問題にすべきは、では環境省の「快水浴場100選」とはどんな基準で選ばれているのだろうかということだ。

「快水浴場100選」によると選択基準はこうだ。

(以下引用)

3.選定方法及び選定に際しての評価事項
(1)「快適水浴場検討会」(委員長:松尾友矩 東洋大学学長)において、選定作業を行いました。
(2)選定に際しては以下の5つの評価軸に基づき、評価を行いました。
[1]美しい水辺(水質、自然景観)
 ・水質、優れた自然景観、特徴的な自然現象等
[2]清らかな水辺(環境への配慮・取り組み)
 ・排水等の適切な処理、ゴミの3R活動、
  地球温暖化対策、水浴場の清掃等
[3]安らげる水辺(安全性)
 ・水難事故防止対策、治安対策、波や流れの対策等
[4]優しい水辺(利便性)
 ・便益施設等の充足度、バリアフリーへの配慮、
  アクセス性向上の取り組み等
[5]豊かな水辺(水と人との関わり)
 ・生態系の保全活動、環境教育の取り組み、エコツーリズム等

(引用終わり)


なるほど、ビーチクリーンは、清潔な水浴場としては重要だろう。森戸海岸でもさかんである。しかし、一色海岸を再生することについて、それが本当に有効な手段なのだろうか。言葉は悪いが、○○の一つ覚えのように、海岸清掃=ビーチクリーンだけで解決できるのだろうか。

これは町と組合に対して強くいいたい。一色海岸ではこれまでもブルームーンを筆頭にビーチクリーンをやっていた(はず)。しかしそのことが評価されていないということを冷静に直視する必要があるのではないか。

なにが欠けているのか。葉山オンライン掲示板で灯火氏が述べられているように、

海の家から出る、調理やシャワーなどの雑排水は、店の裏側などに
深さ1m程度の穴を掘り、周りをベニヤ板で囲う 「浸透升」に流し込んで処理しています。(風呂おけの底を抜いたような容器をイメージ)雑排水は砂浜に染みこんでいます。

一色海岸公衆トイレのように、簡易浄化槽で処理した後、「くみ取り」出来れば良いのです。(しかし費用がかかるので、葉山、逗子、鎌倉ではEM菌を散布しています)

ビーチクリーンでは、砂浜上の「目に見える汚れ」をクリーンにすることができますが、浸透升から流れ出る、砂浜下の「目に見えない汚れ」は放置されています。」


これはとても重要な指摘だと思う。

知らない方が多いのだが、海の家の排水はこうだ。簡単に言えば、砂浜に小さなプールを作ってそこに貯め、砂に「しみこませている」のだ。このことはこれまでも毎年、葉山オンラインや湘南・三浦の論点で問題になっていることでもある。もちろん、そこではEM菌をはじめ様々なトライもされてはいる。しかし基本的には代わりはない。

さて、一色の砂浜を見ればどうだろう。少ないところでは、海の家と水辺の距離が2mくらい接近しているところもある。それだけ、浸透させているところと水辺は接近している。浸透した水は、そのまま海に入るとはいえまいか。これで海がきれいになるはずがない。

極論すれば、ビーチクリーンで表層面のゴミを取ることはできても、一方で海の家は排水を砂浜を通して海に流している。これはある種のザルであるし、偽善的にも感じる。


ビーチクリーンは近年、海の家が海岸清掃に貢献しているという実績作りに利用されているというのが私たちのもっぱらの評価だ。昨年某放送局の環境キャンペーンもそのことを理解し、今年からは中止になっている。

毎日新聞社も今年せっかく浜に常駐されるのであれば、表層面のゴミ拾いのみに惑わされず、取材を通してなにが問題なのかを鋭く追求していただきたい。

なお、要件の中には、治安という項目もある。深夜の徘徊や騒音など生活環境も環境の重要な一部である。私たちは深夜営業をしている砂浜が「快水浴場100選」に選ばれるとはにわかには信じられない

次回の「快水浴場100選」の選出は3年後である。是非とも選ばれるようにその環境を向上していただきたいものだ。

  

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プロフィール

かくさん

Author:かくさん
地元に住んで40年以上。最近いろいろ気になることが多く、ここでは地元の動きやおかしな事を書いています。

基本的にはノンポリなのですが、海の家の問題をきっかけに、葉山生活環境を守る会を立ち上げました。微力ではありますが、この問題に限らず、地元の生活環境を脅かす問題につっこんでいこうと思っています。ご連絡・ご相談は下記へお気軽にどうぞ。
tatsujik@gmail.com

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